妊娠期間を安心して過ごすためにも、自分たちの意向に合った出産場所を選択することは、とても大切なことです。出産場所は、さまざまな種類があり、こちらの記事でその種類とメリット、デメリットをあらためて確認しておきましょう。
今日は、出産場所を夫婦で話し合って、決める際に、必ずチェックしておく重要ポイント10選をご紹介します。このポイントを1つずつ確認していって、自分たちに合った出産場所を選びましょう。
目次
その1 自宅からの距離を考える
産院選びの時にまず考えなければ行けないポイントは、自宅と産院までの距離です。
- 受診の負担を考える
妊娠初期から23週までは4週間に1回、24週から35週までは2週間に1回、36週からは1週間に1回と通院回数が増えていきます。そのため、自宅から産院までの距離があると、受診の負担が大きくなってしまいます。 - 陣痛時に備えて距離を考える
予定日が近づき、いざ陣痛が来た時に、すぐに産院にいけると気持ちも安心します。陣痛から、実際に赤ちゃんが生まれるまでの時間は個人差がありますが(初産婦・経産婦でもかなり個人差があります)、すぐに車でいけると、出産を控えるママも、近くでサポートするパパも安心できると思います。 - 産院までのアクセス方法を確認しよう
産院での定期受診をどのような交通手段を利用するかによって、行きやすい産院は異なります。パパが仕事で自宅にいない場合は、ママが公共交通機関で受診する場合もあるでしょう。そういった場合も考慮し、産院までのアクセス方法を確認し、行きやすい産院を選択しましょう。
その2 立会いが可能かどうか?
近年、パパが出産に立ち会うケースも増えています。まずは、ママに立会いを希望するか、しないのか?を聞きましょう。もし、ママが立会いを希望する場合は、立会いが可能な産院を選ぶ必要があります。
最近は、コロナウイルス感染拡大の影響で、パパの立会いができない産院も増えていますので、事前に確認をとりましょう。
その3 産前・産後のケア体制はどう?
妊娠初期は、出産のことで頭がいっぱいになり、産院選びも出産時のことだけを考えて選ぶことが多いですが、出産という大仕事を終え、即育児に期間に突入する産後のママの負担は、計り知れません。
その時期にサポートもなく一人で家事、育児に追われしまい、身体の回復ができずに疲れ切ってしまう場合も多くあります。また、産後は産前と同様に、ホルモンの急激な変化によってママも精神不安定になりやすく、産後うつやさまざまな育児不安などを抱えてしまうこともあります。
そのため、産前から産後の準備をしておく必要もあり、産後のケアも含めて産院を選ぶことをおすすめします。
産前産後ケアには、下記のようなものがあります。
- 母体の体力の回復のための支援
- 産婦の母体管理や生活面の相談・指導
- 母乳指導・サポート
- 沐浴、授乳等の育児相談・指導
- 乳児のお世話、発育チェック
- その他必要とする育児指導
出産までの過程も相談に乗ってもらえた先生や、スタッフに産後もサポートしてもらえる環境は、ママにとってきっと心強いはずです。
出産だけでなく、産前・産後のママや子どものサポート体制も踏まえた上で、産院選びを進めていきましょう。
その4 どんな分娩方法が可能であるか??
無痛分娩・フリースタイル分娩・水中出産・アクティブバースなど、さまざまな分娩方法がある中で、希望する分娩方法が可能かチェックしましょう。
総合病院では、分娩方法の選択肢が少ないと言われていたり、個人病院では、病院によってさまざまな出産方法に対応している場合がありますので、調べることで選択肢が増える場合もあります。
その5 出産後の母児同室の有無
出生後早期から母子が同じ部屋で過ごす医療施設内で実践するケアを母子同室と言
います。
母児同室のメリットとしては、
・赤ちゃんとの生活に少しずつ慣れることができる
・赤ちゃんの飲みたいタイミングでおっぱいをあげることができる
・母親が赤ちゃんの様子をずっと観察できる、すぐに対応できる
・生まれた直後から時間を共にできる
など、母児同室を希望するママも多くいます。ただ、産院によっては、母児同室に対応していない場合もあるため、事前の確認が必要になります。
『母子同室』と『母子別室』のメリットデメリット については、こちらのYouTube動画も参考に!
その6 費用はどのくらい?
出産費用に関しては、産院や出産方法によっても異なるので、事前に確認が必要となります。充実した環境が備わっている産院も多いですが、その分費用があがることもしばしば。産院を決定してから、「こんなはずではなかった!」とならないように、事前に確認しておきましょう。
出産費用に関しては、助成金などもあるため、そちらも有効に活用しましょう。別記事で詳しく説明しているので、こちらをご覧ください。
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その7 緊急時の提携先は?
出産場所にはどんな種類がある?? その種類とメリット・デメリットのまとめ に書かれているように、どの医療機関にもメリット、デメリットがあります。
総合型病院 を選択する場合は、医療体制が整っている場合が多いので、緊急時には対応できる環境があると思います。
一方で、個人医院や助産院の場合は、妊婦さんや胎児の容態が急変しても他の医療機関と提携して対応できるようにしている場合も多いので、事前に確認をしてみましょう。緊急時の提携先との連携が取られていれば、個人医院や助産院でのもしもの場合の不安も軽減されるかもしれません。
その8 入院時の環境(食事や部屋)はどう?
出産という大仕事を終えたママにとって、出産後の入院生活の環境は、重要なポイントのようです。個室や相部屋など、部屋の環境も事前に確認しておきましょう。
また、食事も場所によってさまざまです。個人医院では、レストランのような豪華な食事が出てくるところもあるそうです。助産院では、助産師さんの手作りで、家庭の味が楽しめるところもあるそうです。
出産後のママが心身ともに回復していくためにも、食事や生活環境は重要です。
その9 出産場所の先生・スタッフさんの雰囲気
出産場所は、出産前の検診、出産、出産後まで長くお世話になる場所です。ですので、産院の先生やスタッフの方との関係性が非常に重要になってきます。
初診時に、先生やスタッフ、その産院の空気が合わないと感じたならば、他の場所も検討してみるといいと思います。