結婚指輪のデザインは、大まかに分類すると5種類に分けることができます。一見シンプルなデザインでどれも一緒に見えてしまうかもしれませんが、それぞれの指輪のデザインによって、指がきれいに見えたり、長く見えたり、柔らかい印象や力強い印象を与えたりとデザインがもたらす効果はそれぞれ違います。
結婚指輪は、男女一緒じゃないといけないという決まりはありません。例えば、旦那さんは、指が太いからこのデザインのほうが似合う。奥さんは、指が短いからこのデザインのほうが似合う。といったようにそれぞれの指の長さや太さ、また、仕事の種類によっても選ぶデザインは変わってくるでしょう。
それぞれのデザインの特徴を知っておくと、指輪選びの際に自分たちに合った最良の一本を選べるようになるでしょう。
そこで今回は、結婚指輪の定番デザインとその特徴を紹介していきます。
この記事を読めば、2人にとって最良の指輪選びができる頼れる旦那になれるでしょう。
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この記事の要点をまとめると
・定番デザインは、ストレート・ウェーブ・V字・幅広・エタニティの5種類
・指のタイプを確認して、デザインを選ぼう
・どんな印象を与えたいのかをイメージして選ぼう
ストレート
男性からも人気が高いストレートは、シンプルで身に着けやすく、飽きがこないと人気の定番デザイン。
幅を変えることで見え方が変わるのもポイントで、細いものなら華奢に見え、太いものなら力強い存在感を表してくれます。なので旦那さんは、太めの幅にして、奥さんは、細めの幅にするといったように同じデザインでも幅を変えることによって印象が変えることができます。ストレートは、多くの方に愛されている王道のデザインで、どのような手や指の形にも合い、職場でも抵抗なくつけることができます。また、婚約指輪と重ね付けしやすいという女性にとってはうれしいメリットがあります。
ですか、デメリットとしてシンプルで多くの方から愛されるデザインがゆえに、他の人とデザインがかぶりやすいのが難点です。人とは違ったデザインを選びたいけど、ストレートの形が好きという方は、既製品ではなくセミオーダーやフルオーダーでミル打ちをしたり、石を入れたり、ヴィンテージ加工をしたり、彫りを入れたりすると自分らしさを表現できることでしょう。
こんな人にオススメ
- 指が細く長い印象を強めたい(2mm~2.5mmがオススメ)
- 指が太く、力強い印象を強めたい(3mm以上がオススメ)
- 職場でも抵抗なくつけたい
- シンプルなデザインが好き
- 普段アクセサリーをつける習慣がない
ウェーブ
S字リングとも呼ばれるウェーブのデザインは、波打つような優美でゆるやかなカーブがあるのが特徴です。このデザインは、柔らかい印象を与え、指を長く、きれいに見せる効果があるので、女性に人気のデザインです。一見、男性では選びづらいのではないかと思われますが、曲線は、指や関節の太さを抑える効果があることと、近年は、美容男子が増えてきていることから男性にもこのウェーブのデザインを好む方が多いです。
このウェーブのデザインは、女性が選ぶものと思われがちですが、男性にオススメです。私もつけてみて驚いたのが、その着け心地の良さ。なめらかなライン特有の指にしっくりくる感じがとてもよかったです。また、男性でウェーブデザインの結婚指輪をつけている人も少ないので意外性もあります。そして、女性に人気ということは、奥さんがこのデザインがいいという可能性が高いです。特にデザインへのこだわりがなければ、奥さんの好みに合わせて、ウェーブを選ぶと同じデザインを選んでくれたと愛も深まるのではないでしょうか。
こんな人にオススメ
- 指を細くきれいに見せたい
- 他の男性とかぶりにくいデザインにしたい
- 奥さんの好みに合わせたい
- 着け心地の良さを重視したい
- シンプルだけど、個性も出したい
V字
ウェーブのデザインよりシャープな印象があるV字のデザインは、指を細く長く見せてくれます。また、V字の切れ込みが浅いとエレガントで柔らかい印象を与え、切り込みが深いとシャープでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
切り込みの浅いV字
切り込みの深いV字
このV字のデザインは、そのVの切れ込みに視線が集まり、指が長く細く見えるため、指が太い男性にもオススメのデザインです。旦那さんは、切れ込みの深いデザインでシャープでスタイリッシュに。奥さんは、切れ込みの浅いデザインでゆるやかでエレガントに。デザインは一緒でも切れ込みの与える印象によって違いを作っていくのもいいかと思われます。さらに、素材を変えていくとより個性的な印象を与えてくれます。
V字のデザインは、切り込みの深さによって与える印象が変わってきますし、個性の強いデザインです。若い時と歳を重ねた時では感性も変わって指輪を外してしまう人もいるそうです。指輪を選ぶ際には、歳を重ねた時のイメージももっておくといいと思います。
V字が気に入っていて、歳を重ねてもつけていたいという方には、こんな木目調のデザインはどうでしょうか?
このように定番デザインに木目調の装飾をプラスするとまた雰囲気をガラッと変えることもできます。
こんな人にオススメ
- 指を細くきれいに見せたい
- シンプルより個性的なデザインが好き
- 指が太く、短い
- シャープでスタイリッシュな印象を与えたい(切り込み深め)
- やわらかくエレガントな印象を与えたい(切り込み浅め)
幅広
指輪の幅は、2.5mmが一般的です。ストレートの指輪を紹介させていただいたときにも触れましたが、幅が広くなると力強く存在感を与えてくれます。また、幅が広くなると装飾もしやすくなるという特徴もあります。例えば、彫刻や刻印をしたり、穴抜きのデザインにしたり、宝石を多く装飾してゴージャスにしたり、様々にアレンジが可能です。
このように装飾を加えたときによりインパクトがあるのは、左側の幅広の指輪ではないでしょうか。シンプルなものより装飾なども入れて個性を出していきたいという方には、オススメのデザインです。
さらに、この指輪のように幅広のデザインだと装飾を組み合わせることもできます。彫りも入れたいけど、宝石も入れたいと思っても幅やデザインの関係で入れられなかったりすることもあります。ですが、幅広のデザインであれば、装飾を重ねていくこともできるので、他の人とは違ったより個性的な印象を与えることができます。
特にこの幅広のタイプは、セミオーダーやフルオーダー、手作りで作られる方が好むデザインでもあります。世界に1つだけの2人の思い出が詰まったデザインを作っていきたいという方には、この幅広のデザインが最適かと思います。
ただ1つ難点をあげると、幅が広く、装飾もほどこされていると目がいきやすくなるため、仕事によっては着けづらくなってしまいます。また、幅広のデザインにさらに装飾が増えるとカジュアルな印象がつきやすくもなります。カジュアルな印象を与えたくない、仕事の場でも着けていたいという人は、ファッションリングとしてこの幅広のデザインを楽しむというのも1つの選択だと思います。
こんな人にオススメ
- 重厚感のある力強いデザインが好き
- 個性的なデザインが好き
- 装飾を加えていきたい
- 自分好みのデザインに加工したい
エタニティ
最後は、あまり男性にはなじみのないデザインかもしれませんが、女性には人気の高いエタニティと呼ばれるデザインです。エタニティとは、「永遠の愛」という意味があり、リングの表面を1周するようにダイヤモンドを並べたデザインのことを言います。
リングをダイヤモンドを1周しているものを「フルエタニティリング」、半周しているものを「ハーフエタニティリング」と呼びます。
フルエタニティリング
ハーフエタニティリング
エタニティリングは、ダイヤモンドがびっちり並んでいるため、ゴージャスで上品な印象を与えてくれます。また、デザインそのものに意味があり、小傷などもつきにくく、年齢を重ねてもつけやすいというメリットがあります。
男性が着けるのは、なかなか抵抗感もあると思いますが、女性にはとても人気です。そのため結婚指輪ではなく、婚約指輪にも選ばれることが多いです。結婚指輪として選ぶとしたら、奥さんは、エタニティ。旦那さんは、ストレート。にすると相性もよくきれいにまとまると思います。
宝石もキラキラと輝き、ゴージャスでかわいさも上品さもある一方で、サイズ直しができなかったり、汚れがたまりやすいといったデメリットもあります。毎日着けるものだからこそ、お手入れがしやすいというのも選ぶポイントになるかと思います。手間がかかるからこそ、愛着も沸いて、その手入れの時間も好きだ。サイズ直しができないから体型を維持しようと頑張れるという方には、オススメです。
こんな人にオススメ
- とにかくダイヤモンドが好き
- ゴージャスでかわいいデザインが好き
- 手入れの手間も楽しめる
- 年齢を重ねてもつけていたい
まとめ
いかがでしたか。今回は、結婚指輪の定番デザイン5種とその特徴についてご紹介しました。
今回の要点をまとめると・・・
・定番デザインは、ストレート・ウェーブ・V字・幅広・エタニティの5種類
・指のタイプを確認して、デザインを選ぼう
・どんな印象を与えたいのかをイメージして選ぼう
デザインによって与える印象や効果は、全然違います。指をどのように見せたいのか、どんな印象をもってもらいたいのかを考えてデザインを考えるのも選ぶ際の楽しみだと思います。また、今回紹介した定番の5種類のデザインに装飾を加えると、また違った印象になります。どのような装飾を加えるのかについても奥さんと話し合い、自分たちだけの結婚指輪を作っていくことが楽しかったりもします。結婚指輪は全く一緒のデザインではないといけないということはありませんが、夫婦の中で合わせる部分があると指輪を見るたびに結婚したんだなと実感できるものにもなります。この記事を参考に、奥さんと一緒に2人らしい素敵な結婚指輪を選んでください。